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カレンジュラ説明 カレンジュラ

ビビッドなオレンジ色が特徴のカレンジュラは古くからヨーロッパや中国で食用・薬用に使われてきました。学名についている「オフィキナリス」とは「薬用になる」という意。胃腸の調子を整えたり、胃潰瘍の治療薬として使われていました。花から抽出した液は収れん剤としてスキンケアや虫刺され、切り傷や発疹に効果があります。

もう1つの学名である「カレンジュラ」とはギリシャ語で「月の最初の日」のことをいいます。古代ギリシャの金貸しがお金を借りている人のところへ利子を取り立てに行く日です。お金がどんどん入ってくる様子を、次々と花を咲かせるカレンジュラに例えてつけられたといいます。地中海の光に輝くこの丸い花が、金貨のようにでも見えたのでしょう。それにしても当時はどんな取り立てをしていたのかちょっと知りたい気がします。

花言葉は「悲痛・悲嘆・別れを悲しむ」。これは悲しいギリシャ神話から。シチリア島にアポロンをとても慕うクリムノンという少年がいました。アポロンは太陽の神ですから昼間は大空を駆け巡ります。クリムノンは毎日アポロンに会えるので幸せでした。しかし意地悪な雲の神が二人の仲を嫉妬して、アポロンを8日間雲の中に閉じ込め、クリムノンに会わせなかったのです。アポロンに会えない悲しみは深く、とうとう9日目に死んでしまいました。まさにアポロンが雲から抜け出たその日のことでした。彼を待ち焦がれながら死んでいった少年の悲しみを悼み、アポロンはクリムノンをカレンジュラの花に変えました。だからカレンジュラは太陽に向かって咲くのだそうです。

欧米ではポットマリーゴールドという名のハーブで親しまれていますが、日本ではキンセンカと呼ばれ仏様に供える花としてよく使われますね。

花は八重・一重があり、色は強い黄色から鮮やかなオレンジ色まで。ビタミンAの含有値がひときわ高い花です。熱を加えても変色しないので、ほとんどの料理に幅広く使えるオールマイティなエディブルフラワーと言えます。炒めもの、鍋物、揚げ物、スープの他、肉や魚ともあわせやすく、パンに練り込んだり、米料理にもよく合います。生でサラダやデザートにも。1度に花を使いきれない時は、乾燥保存もできます。

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